同一労働同一賃金「指針」策定へ 正規と非正規間高過ぎる壁

摘要

政府が「同一労働同一賃金」の実現に向けて動き出した。厚生労働省は3月23日、初の有識者検討会を開き、ガイドラインの制定に向けて本格議論を始めた。「同一労働同一賃金」とは、平たく言えば、雇用形態や年齢に関係なく、同じ内容の仕事には同じ實金を支払うという原則。当たり前のようだが、実は法律上の規定はない。従って、言うは易く行うは難しで、日本独自の雇用慣行に基づく賃金体系が最大のネックになっているからだ。