湯の町別府のシンボル: 別府タワー

摘要

別府タワーは内藤多仲（ないとうたちゆう）早大名誉教授が全国に建てたタワー建築物6つ（タワー6兄弟）の三男坊（1957年）です。別府タワーの完成は昭和32年（1957年）5月10日。昭和という時代が元気に輝き始めた頃のこと。「別府温泉観光産業大博覧会」の目玉施設として建設が構想され、当時の地元財政界人らが設立した「別府観光開発」が2億8,000万円を投じて建造いたしました。途中資金繰りの都合で工事が遅れ完成は博覧会に間に合わなかったものの、修学旅行シーズンにはタワー内のレストランにおいて、1日4,000食を提供するなど、年間90万人の利用客でにぎわう観光スポットとなりました。またタワー完成時の従業員募集では、数千人の希望者が当時の駅前通りまで列をつくったそうです。展望台から眼下に広がる街の様子、別府の湯けむり、晴れた日には海の向こう四国まで見渡せる360度の大パノラマは、時代•風景は違えども見る人に感動を与え続けています。