ボルテイスの驚異の部屋—私設美術館&イベント•フォーラム

摘要

アステンに位置するこの私設美術館のデザインは，バロック時代に始まる蒐集の概念である「驚異の部屋」が着想の元となっている。この概念は，プライべー卜·コレクションにおける珍しい小品の展示にとりわけ相応しぐ現代的な解釈を施して用いられている。このプロジェクトは，イベントルームが付随する展示空間のあるボックス型の基壇となる建物と，上部に浮遊する2層の自由な造形の美術館のニつの要素から成り立つ。マテリアルにはこれらニつの要素の対比を強めるようなものが選ばれている。ボックス型の建物は現場打ちコンクリートのファサードとなる一方で，美術館の曲線的な木構造はステンレス鋼のシングル葺きで覆われる。