東京メトロ有楽町線小竹向原: 千川間連絡線設置に伴う改良工事 既設構造物の受替えに吊り補強やプレキャスト部材を用いた事例

摘要

現在，東京地下鉄㈱(以下，東京メトロ)では，有楽町線，副都心線，東急東横線，横浜高速みなとみらい線，東武東上線，西武有楽町線，西武池袋線による5社7線の相互直通運転を実施している。しかしながら，小竹向原〜千川間において，有楽町線および副都心線の平面交差が発生する箇所であるため，いったんダイヤ乱れが発生すると列車遅延が拡大すること，および相互直通運転が多岐にわたるため列車遅延が広範囲になることなどの課題が浮彫りになっていた。よって，これらを解消するため，新たな運行経路(以下，連絡線)を配線し，平面交差の解消ならびに有楽町線および副都心線の輸送改善を目的とする連絡線設置工事を行うに至った。