住宅火災安全シンポジウムの開催について

摘要

建物火災による死者数に占める住宅火災の割合は非常に高く，近年は高齢者の被害の割合が高まっている。こうした中，居住者の火災発見の遅れを防ぐことを目的として，住宅用火災警報器（以下，住警器）の設置義務化が，平成18年6月の新築住宅を皮切りに，既存住宅でも進められている。今回のシンポジウムでは，住宅火災に関するこれまでの研究成果，最近の住警器が奏功した火災事例，そして「住宅防火研究会（東京理科大学グローバルCOE）」での住宅火災安全に関する議論や研究計画についてパネリストに発表してもらい，住宅火災の死者減少に向けた対策や研究の着眼点などについて幅広く議論したい。rn第14回消防防災研究講演会開催についてrn一石油タンクの保安対策と消火技術－rn平成15年（2003年）十勝沖地震以後，消防研究センターでは石油タンクのスロッシングに係る保安対策とrn消火技術に関する研究を実施して参りました。本講演会では，これらの研究成果の内，内部浮き蓋の耐震rn性とリアルタイムスロッシング予測，泡消火技術と放水砲のシミュレーションなどについて研究紹介を行rnいます。また，石油タンクの保安検査周期と経年劣化に関する最近の動向についても併せて紹介します。