土壌放射能濃度判定機の開発

摘要

東京電力福島第一原子力発電所の事故の復旧過程で除染活動に伴い生じた土壤，草木，落葉・枝，側溝の泥やこれら以外の廃棄物が福烏県内に大量に仮置きされている。この土壤や廃棄物などを，最終処分するまでの間，安全で集中的に管理•保管するための中間貯蔵施設が福島県内に建設される計画である。中間貯蔵施設ではこれらを受け入れる際に放射能濃度によりⅠ型（8000Bq/kg以下）とⅡ型（8000Bq/kg超過）に分別して処理する計画である。富士電機と清水建設は，大量の土壤の放射能濃度を連続バッチ方式かつ自動で測定し，Ⅰ型とⅡ型に分別する装置を開発した。装置は，放射能統計誤差，土壤の形状•寸法•性状の変化や環境条件の変化も考慮して総合誤差±20%の高精度の測定が可能である。