堺市における合流改善対策とモニタリング

摘要

合流式下水道では，雨天時に雨水吐口等から未処理下水が公共用水域へ放流されるため，水質及び景観面での悪影響が懸念されており，合流式下水道を採用する都市においては，合流改善が急務となっているところである。合流式下水道改善対策検討委員会の提言によると，合流改善は，①汚濁負荷量の削減 ②公衆衛生上の安全確保 ③きょう雑物の削減，の3つの事項について，当面の目標を設定して行うこととされている。効果的な合流改善対策を立案するためには，解析モデルの適切なパラメータ設定とパラメータ設定に必要となるモニタリング等の調査が重要となる。