実規模DHSリアクターにおける硝化およびふん便性大腸菌群の除去性能評価

摘要

インド国下水処理場に建設した実規模DHS（Downflow Hanging Sponge）リアクターの硝化および大腸菌群除去性能を評価した。DHSの運転条件は処理水量500m~3・day~(-1)として，HRTをスポンジ容積基準で1.5hr（リアクターカラム容積基準で6.0hr），900日間の連続モニrnタリングを行った。DHSの処理水質は，アンモニア態窒素で平均5mgN・l~(-1)（DHS単独の除去率82％），ふん便性大腸菌群で幾何平均6.26×10~4MPN・100ml~(-1)（UASB＋DHS除去率1.93Log，rnDHSの除去率1.69Log）であった。DHS処理水の硝酸および亜硝酸態窒素は平均5mgN・l~(-1)であった。DHSは，自然通気のみで，処理水のDOが平均5.5mg・l~(-1)に達しており，この点がDHSの優れた硝化およびふん便性大腸菌群の除去性能に寄与していると考えられた。