雨天時に排出される汚濁流出量の把握と雨天時流出負荷削減のための基礎検討

摘要

雨天時、合流式下水道においては計画降雨を超えた降雨により吐口からの未処理放流CSO)や下水処理場からの簡易処理のみのバイパス放流が起こる。その際、放流先での水質の悪化や衛生上の問題、景観上の問題や水生生物への影響などが懸念される。このため本研究では、雨天時のバイパス放流量および下水処理放流水の水質特性を把握するとともに、重要影響水域へ処理水を放流している合流式下水処理場を対象とした、環境基準への変更が予定されている大腸菌やSSの除去も可能な雨天時処理方法を提案し、この処理方法における基礎検討実験の結果を報告する。