江戸城外濠の水質改善に向けた下水再生水導水効果の評価

摘要

城の水堀は、現代の都市において、大規模な水と緑の空間を人々に提供する場となっている一方、路面水や生活排水の流入により水質の悪化を生じている。また、歴史的に外部からの侵入を防ぐ目的で建造されたために、閉鎖性水域である場合が多い。そのため、汚濁物質が流出せずに底泥が堆積し、その腐敗による悪臭や、溶出した栄養塩類の影響でァォコが大量発生するなどの問題を生じるようになった。