BISTRO下水道(食と下水道の連携)の活動状況と今後の展望

摘要

家庭等からでて下水処理場に集まってくる下水には窒素•リンなどの資源が含まれています。これらは、農業に有用であり、肥料の三大要素として知られています。また、下水処理場では、処理過程等において熱やCO_2を排出していますが、これらも植物の成長(光合成)にとって欠かすことの出来ない要素です。下水道資源を有効に活用し、循環型システムを構築することにより、地域の課題解決や発展に貢献できる大きなポテンシャルが存在しています。平成27年7月には、改正下水道法が施行され、下水道管理者は、発生汚泥等を処理する場合の減量化に係る努力義務に加え、下水汚泥が燃料又は肥料として再生利用されるよう努めることが明確化されました。発生汚泥等の処理施設の更新に当たっては、燃料又は肥料として再生利用するための再生施設の整備を優先的に検討することとされ、今後、下水汚泥の有効利用の拡大が期待されているところです。