下水道設備保全管理システムの導入:計画的な保全管理の実現

摘要

東京都下水道局では、「東京都下水道事業　経営計画2016」を策定し、経営方針の1つに「最少の経費で最良のサービスを安定的に提供する」を掲げ、下水道サービスのさらなる向上に取り組んでいます。本計画では水再生センター·ポンプ所の設備再構築において、アセットマネジメント手法を活用し、計画的な補修によって設備を延命化し、法定耐用年数より2倍程度延長した経済的耐用年数で効率的に再構築を実施することとしました。さらに「設備再構築基本計画　平成25年3月(東京都下水道局)」の策定により、下水道局が長年にわたり蓄積してきた、設備の補修履歴や故障履歴などの保全情報を分析活用し、約4000台ある主要設備について、時間管理を導入するとともに、補修時期などを見直し、設備の設置から補修、更新までを「基本タイムスケジュール」として表すことで、設備アセットマネジメントの「見える化」を図り、今後も定期的に見直すこととしています。