東日本大震災からの復旧·復興

摘要

国内観測史上最大のマグニチュード9を観測した東日本大震災は、最大震度7の大きな揺れと巨大な津波により、東北地方から関東地方にかけての広い範囲に大きな被害を与えた。特に沿岸部に立地している下水処理場、ポンプ場においては、津波によって、土木·建築構造物の一部と、機械·電気設備のほとhどが破損·水没したことにより、多くの施設で機能が停止した。また、東京湾沿岸部の埋立地などで、地盤の液状化によるマンホール浮上や管きよの破損が見られた。被災各地に対して、全国各地の地方公共団体、関係機関、民間企業等の下水道従事者の尽力もあり、「復興·創生期間」の最終年度にあたる令和2年度末までに、災害復旧事業、復興事業が概ね完了する予定だが、一部の地方公共団体や避難指示·避難解除区域では令和3年度以降も復旧·復興事業が予定されているところである。