流域圏を単位に持続可能な地域構造を考える:　限界集落，孤立集落，環境容量等の分析を通じて

摘要

持続可能な社会や地域の形成には，経済的な社会資本の整備と同時に，豊かな自然資本の整備が必要である.愛知県，石川県，岐阜県，滋賀県，静岡県，富山県，福井県，長野県，三重県からなる中部圏では，複数の流域圏が県をまたがって存在し，また多くの集落が中山間地域に属している.そのため中部圏全域の持続可能な地域構造を検討するためには，これらの資本整備に関する指標の抽出とその可視化が重要である.