施設配置からみた津波避難ビルの課題に関する研究

摘要

東日本大震災を契機に、緊急一時避難場所として「津波避難ビル」が注目されている。しかし津波避難ビルは、本来避難施設として計画されていない既存の建物を防災施設として利用することから、発災時に有効に機能しないことが懸念される。そこで本研究では、発災時の建物への避難経路に着目し、建物への避難口の配置や建物周辺の空間構成を捉え、避難施設として利用する際の課題•問題点を明らかにする。