国連、気候変動は食料安全保障への重大な脅威と警告

摘要

国連の食料の権利に関する人権特別報告者は、気候変動による極端気象現象の頻度•強度の増加、海面上昇、洪水や干ばつなどが人々の食料への権利に深刻かつ明白な脅威となリ、2080年までにさらに6億人が新たに栄養不良に陥りかねないと警告した。特別報告者は、こうした気象現象は作物や漁業、人々の暮らしなどへ悪影響を及ぼすが、大規模生産様式に頼る農業モデルは正しい解決策ではないとし、地産地消を推奨し、小規模農家を保護し、人権や伝統的食文化を尊重するとともに環境も保全するァグロエコロジー（農業生態学）といった持続可能な食料システムへの早急な大転換が必要だと強調した。