安積発電所水車発電機他改良工事における水車発電機基礎の設計

摘要

安積発電所は使用水量8.90m~3/sec，有効落差68.07m，出力5,000kWの水路式発電所として昭和14年 4月に運転を開始して以来68年が経過している発電所であり，今回，老朽設備を改修する大型改良工事を計画す ることとなった。改良工事では，2台ある水車発電機のうち，1号水車発電機を除却，2号水車発電機を取替 え・大型化することによって認可出力増大を図る計画としたが，現状の発電機室スラブでは新設発電機の荷重を 負担できないため，発電機荷重を直接支持する梁・柱構造を新たに取り込むこととした。本稿では，本改良工事 に伴う基礎設計について，上記の梁・柱構造を中心にその概要を報告する。