ラビリンス式洪水吐のナムニアップ1水力開発地点への適用性

摘要

ラオス国メコン川支流に位置するナムニアップ川に主ダム(ダム高148m，堤頂長530m，重力式コンクリートダム)と逆調整ダムの水力開発が計画されている。それぞれダムに主発電所(出力272MW)，逆調整発電所(出力18MW)を建設し，タイやラオスに売電する計画である。逆調整ダムでは，当初従来の標準形越流頂洪水吐を計画していたが，コストダウンのためラビリンス式洪水吐の検討を実施した。本稿では水理模型実験を通じてラビリンス式洪水吐の水理特性の解明をするとともに，その課題の抽出と対策について報告する。