電力設備の外部診断用部分放電センサの開発: 漏洩電磁波検出方式を用いた部分放電センサ(面電流センサ)

摘要

電力設備の予防保全，劣化診断技術の一つとして部分放電測定が行われており，従来は部分放電から発生する超音波をAE(Acoustic Emission)センサにより測定する手法が主流であった。しかしながら，高経年設備を寿命まで使い切るためにはより高精度な異常診断技術が必要であり，当社では予防診断，劣化診断技術の開発について，積極的に取り組んでいる。本稿では，漏洩電磁波検出方式を用いた電気的な部分放電測定法に着目し，部分放電センサ(面電流センサ)の開発および測定アルゴリズムを構築し，本格適用に向けたフィールド測定データの蓄積，現象の判定精度向上の取り組みについて紹介する。