2010年JIS改正照度基準の解説

摘要

日本工業規格JISZ9110照度基準は，1958年に制定されて以来，約半世紀もの長い年月にわたって広く照明の基礎となってきた。1960，1964，1969，1975，1979年の5回の改正が行われ，今回の照明基準総則への改訂は31年ぶりである。改訂の主たる目的は，次の2点である。 （1）国際標準化機構（lSO）の崖内作業場の照明基準および塵外作業場の照明基準などとの整合を図ることく。 （2）照度基準を照明基準に改訂し，照明に対する人々の複雑かつ高度化する欲求に応えるとともに，消費エネルギーや資源の有効利用を図ること。 本稿では，照度基準から照明基準総則への改訂の考え方とそのポイントを解祝する。