The Okura Tokyoの電気設備計画(東京都港区)

摘要

「The Okura Tokyo」は，2020年の東京オリンピックを控え，1962年に開業したホテルオークラ東京本館の建て替えとともに，グローバルビジネス拠点にふさわしいオフィスを備えた複合用途の超高層ビルとして完成した。ホテルとオフィスが同居する高層建築に，隣接する美術館(大倉集古館)も含めた複合施設のため，設備計画は，各用途でエネルギー需要が異なる特性を考慮して熱源，電源システムなどを一元化し，ホテルオークラ東京本館のエネルギー消費データ分析や，ライフサイクルエネルギーマネージメントによるエネルギーシミュレーションを行い，設備機器容量の合理化，省エネルギー化，スマートシティを意識したエネルギー融通，BCPに配慮したシステム構成を目指した。