平成30年10月の電氮設備技術基準の解釈の改正について

摘要

平成30年10月1日に電気設備技術基準の解釈（以下，「電技解釈」という。）が改正され，同日付で施行された。今回の改正の主なものは，太陽電池発電設備の逆変換装置の電路の絶緣性能については，直流回路も含め特殊なものとして規定されていたが，太陽電池発電設備に限らず，燃料電池等に使用される電力変換装置の低圧電路の絶縁性能について，電気学会規格JEC-2470に定められた試験方法により絶緣性能が確認されたものは，現場においては，常規対地電圧で試験することが認められたことである。そのほか，A種接地工事の移動電線に新しいキヤブタイヤケーブルの追加が行われたこと，太陽電池発電設備の支持物の強度に関し，2017年3月に改正されたJIS C 8955を採用すること，国際規格であるIEC60364の改正に伴う改正，および引用されているJIS規格や日本電気技術規格委員会規格JESCの改正による改正である。