大地震後の継続使用性を確保するためのコンクリート系杭基礎構造システムの構造性能評価に関する研究(その30 パイルキャップ内帯筋量および杭頭接合面補強に関する実験概要)

摘要

大地震時における建築物の耐震性能は現行の耐震基準において確保されているが、大地震後の継続使用性を確保する対策は確立されていないため、継続使用性を要求性能とした設計法が必要とされている。杭体および基礎構造部材の耐震性能を把握するための実験研究は行われているが、上部構造と下部構造の架構としての性能評価を目的とした実験は少ないため、パイルキャップに関する力学的根拠に基づいた性能評価の手法は確立されていない。