原子力発電所の建屋の材料，構造及び工法の高度化検討（その１４） 建屋新材料のコンクリートポンプによる圧送試験計画（鋼繊維入り高強度コンクリート）

摘要

前報（その2）では，原子力施設への規制要求である外部ハザードに対応するため原子炉建屋の外壁に鋼繊維入りの高強度コンクリートの適用を検討した。原子炉建屋外壁は大断面であり，圧送による打込みが想定されるが，鋼繊維を混入しているため，圧送性が懸念される。既往研究においても， 体積比1vol.% で鋼繊維が入った150N/mm~2 クラスの高強度コンクリートの圧送試験の事例がない。そこで，本検討では鋼繊維を体積比1vol.％混入した150N/mm~2 クラスの高強度コンクリートの圧送性を検討した。（その14）では，試験の計画を報告し，（その15）ではその結果を報告する。