人体の地震応答解析モデルに基づく地震時負傷予測手法の構築その1 人間の地震時頭部負傷スペクトルの提案

摘要

人体の地震応答解析モデルに基づき、人間の地震時頭部負傷スペクトルを提案した。ただし、ここでは頭部が最大速度で剛体に衝突すると仮定しており、実際より負傷度が過大評価となる可能性がある。評価結果の妥当性の検証は今後の課題である。本稿その1 では地震時の建物床応答入力時における人間の頭部の負傷について検討したが、その2 ではさらに足の踏み出しや家具の転倒を同時に考慮した人間の負傷評価手法について検討する。