高台住宅の集会所への要望と地域包括ケアについての意識: 大船渡市の2 つの高台住宅における集会所の利用状況と交流関係に関する研究 その 2

摘要

地域包括ケアの講師派遣事業について知っている住民は一部しかおらず、まだ情報は伝わっていなかった。しかし、利用したいと言う要望は多くみられ特にR 高台住宅高齢者は利用したい方が多くおり、集まる場所を求めている。また、R・S 高台住宅ともに,高台住宅内に集会施設が必要と考えている住民が多いことからも集まる場所を求めていることがわかる。その１では高台内において交流の頻度に違いが見られたことから、交流が盛hなS 高台では、様々な用途に集会所が使われ、住民の交流が盛hであることがわかった。一方で交流が疎遠なR 高台では集会施設利用の要望も高く、S 高台に比べ、集まりたいと思っている住民が多いことがわかった。集会所の有無によって交流に違いが見られ、住民間での交流を活発にするためには高台住宅内に気軽に集まることができる集会施設は必要である。