施設形態からみた入居者の居場所空間の利用状況:認知症高齢者居住施設におけるBPSD に配慮したデザイン手法に関する研究 その1

摘要

本調査の結果、以下の3 点が確認できた。1）入居者に許容される施設内の移動範囲は、入居者単独による上下階移動はあまり推奨していない。2）デイルーム以外の居場所の有無は施設形態で差が出た。居場所のある施設が全体の19％である従来型では、主に廊下・EV ホール等を利用する傾向にある。3）概ねの施設で、デイルーム以外の居場所の必要性を感じている。特にユニット型および既にデイルーム以外の居場所を持つ施設において、その傾向にある。