屋根に平行に設置された太陽光発電システムの風荷重評価とそれによる屋根葺き材の風荷重低減効果その2 : 層内圧シミュレーション

摘要

本報「その1」では研究概要及び風洞実験の概要を示した。PV パネル及び防水層の風力を推定するため，PV パネルと防水層の間の圧力である層内圧を求める必要がある。そこで，実験によって求めることが難しい層内圧をシミュレーションにより算出する。シミュレーションを行う際に必要となるPV パネル間の隙間の形状に関する係数は実物大動風圧載荷実験により適当な値を定める。また，シミュレーションでは，幅の狭い隙間を通る空気の流れを再現するため，非定常ベルヌーイ方程式を用いる。本報「その2」では隙間形状に関する係数の算出方法は省略し，層内圧シミュレーションについての考察を行う。