個室型障害者支援施設の建築構成に関する研究: 障害者自立支援法施行以降に開設した施設に注目して

摘要

2006 年の障害者自立支援法施行以降、障害者の居住の場は「施設から地域」への流れの中でグループホームへと転換が図られているが、最重度の障害を持つ方の受け皿としては障害者支援施設が位置づけられる。障害者支援施設の計画上のニーズとしては、日中と夜間のサービスの場の分節、居住空間の個室化・ユニット化が考えられるが、実態は明らかではない。本研究では、2006 年以降に開設した障害者支援施設を対象に生活の状況と面積構成を分析し、利用者の特性と生活像に即した施設の利用という観点から建築構成を考察することで、今後の施設計画の知見を得ることを目的とする。