神戸市高取山からの都市眺望景観把握時における脳波特性に関する実験的検討眺望景観把握時における認知特性に関する研究　その2

摘要

本研究は眺望景観と対峙した際の視線と脳波を手がかりに，人間の眺望景観把握特性を明らかにする試みである。近年，可搬型の脳波計など機材の発達により，それらを利用し景観工学に応用する研究が進められている1) -2)が，視線計測と脳波計測を同時に行う研究は非常に少ない。よって本研究では高取神社からの眺望景観を対象に，実空間での視線・脳波計測実験およびヒアリング調査を実施し，本報ではヒアリング調査結果と脳波計測データをもとに眺望景観把握時の感性データの記述および脳波特性について把握することを目的とする。