クアツド、産業界パートナーシップの可能性—宇宙、防衛における戦略的関係の構築: ISIC防衛産業オンラインフォーラムシリーズより

摘要

(西)日本の方には、クアツド(Quad)という英語を耳にされる機会があつたと思います。これは「四つの」という英単語ですが、最近では曰本、米国、オース卜ラリア、そしてインドの4ヵ国の関係を指すものとして使われています。日経新聞が今月、この言葉についての解説を載せています。それによれば、2006年に当時の安倍首相が4ヵ国の対話の枠組みを提唱したことが始まりとなっています。2017年に局長級の会合が、そして2019年にニューヨークで初の外相の会談が開催され、翌年10月から会合の定例化が決定されました。さらにその1ヵ月後には、4ヵ国の合同軍事演習が行われました。今夜はその4ヵ国からのお客様にお話をしていただきます。日本からは慶応大学の谷口智彦教授、米国からは防衛·航空輸出評議会(DAEC)会長のキース·ウェブスター(Keith Webster)氏。オーストラリアからオース卜ラリア産業防衛ネットワーク(AIDN)のCEO、ブレン卜·クラーク(Brent Clark)氏。インドからはインド防衛産業協会(SIDM)の会長を務めておられますJDパティル(JD Patil)氏をお迎えしています。以上の4人の方々から、クアツドの安全保障における意義、そして産業·技術面での今後の可能性について議論をしていただきます。