井手口川タムの基礎処理: カーテングラウチングおよび表面遮水エによる止水設計と施工時の対応

摘要

井手口川ダムのダムサイトには，冷却節理の発達により50Lu以上の高透水を示す粗粒玄武岩（Hdo）が堆積岩に貫入して分布し，下流域および右岸側他流域への広範な浸透経路となることが懸念された。また.その分布特性からカーテングラウチングにより粗粒玄武岩の浸透経路を完全に遮断することは困難であると判断し，ダム軸上の止水ラインにおける堆積岩の高透水部に対応したカーテングラウチングに，Hdoへの浸入口を塞ぐための表面遮水工（コンクリートフェーシング）を併用する止水方針を採用した。