川内川流域の安心•安全を見守る鶴田ダム（鶴田ダム再開発事業完成)

摘要

大鶴湖を背景に住民の安心•安全を見守る鶴田ダム。さつま町の一級河川川内川水系川内川に建設された多目的ダムです。川内川はこれまで幾度となく大規摸な災害が発生しており，特に平成18年7月の記録的な豪雨によりこれまでにない大きな洪水被害を受けました。これを受けて鶴田ダムの洪水調節容量を約1.3倍に増やす目的で「鶴田ダム再開発事業」が平成19年度に着手され約11年の歳月を経て，平成30年1月完成に至っております。「鶴田ダム再開発事業」は施工深度，ダム本体の削孔幅，削孔の大きさ等，日本最大級のダム再開発事業であり，特に潜水士に作業期間（約1ヶ月）を通じて作業水深と同じ気圧の居住空間で生活しながら作業を行う「飽和潜水」という作業の効率化と潜水士の安全を確保しながら工事を進めた，非常に珍しい特徴を持つ事業です。