垂直的展開フェーズに進むべき日本のインフラストラクチャー

摘要

インフラストラクチャーは言わば人類の歴史であり,時間と共に変化し入れ替わつていくものである。まずは変化というところを述べてみたい。ローマの道は2000年もの昔に作られながら,現在の道路と同様に排水勾配を設けたもので,一見すると被覆材が石畳である以外に現在との違いは見えない。しかし,現在の道路をよく観察すると,舗装材料の性質によって,排水性舗装,メンテナンス性能向上,通行車両の振動騒音の低減というように,機能は大いに変化している。