令和元年東日本台風における栃木県建設業協会の災害時の取り組み: 道路河川等管理情報システムを使用した地元建設業の組織力

摘要

令和元年東日本台風は，各地に甚大な被害をもたらした。栃木県建設業協会が開発したBI路河川等管理情報システム』は，携帯電話などのGPS機能を利用し位置情報を付与し現地状況を送信することが可能であり，システムに送信された情報は直ちに自動集約され，一般県民はホームページでリアルタイムに被災箇所·状況を確認することができ，適切な避難判断にも役立っている。また，関係機関との情報共有により迅速かつ的確な指示伝達が図られ，会員企業による組織力で，発災からわずかな期間での応急仮復旧工事を完了し，地域住民の安全で安心な暮らしを確保する『地域の守り手』として使命を果たした。本稿では，実際に取り組hだ災害対応について紹介する。