高知県の高速道路整備によるストック効果: 高速道路×地域資源活用の取組み=ストック効果発現

摘要

高知県の高速道路の整備は、昭和62年に四国横断自動車道「大豊IC～南国IC」が開通して以降、県西部、東部地域へ徐々に延伸している。高速道路が開通した沿線やその周辺地域では、開通に伴いさまざまな効果が現れ始めた。これは、単に高速道路が開通したということだけではなく、地域における観光や農林水産業の振興に向けたさまざまな取組みがお互いに作用して効果の発現に至ったものである。今回は、高速道路の開通と連動して上向いている観光入込や企業立地等の事例とともに、ストック効果の発現を肌で感じられている地元の方の生の声をあわせて紹介する。