Androidタブレットを用いた観光望遠鏡システム

摘要

A new sightseeing telescope which can be controlled by Android tablets is created. A UVC telescope camera and five motors are settled on this system. The users can control the focus, zoom, aperture, and horizontal/vertical directions. The commands from Android tablets are sent to each motor via arduino, and the images from the camera can be seen on the tablet. The communications between the system and the tablet are realized by USB or Wifi.%景観の良い観光地には景色を眺めるためにコイン式の観光望遠鏡が古くから設置されてきた.しかしこの観光望遠鏡は視き込んだ一人しか景色を体験できず,その体験を同行者と共有できないという問題がある.また,観光望遠鏡の設置台数は展示スペースの有効活用等の観点から年々減少しているように思われる.事実，東京タワーでは観光望遠鏡は撤去され双眼鏡の貸し出しに切り替わっているし，2012年にオープンした東京スカイッリーでは観光望遠鏡は設置されていない.しかし，観光地の景観を拡大して眺めるというのは日常では得られない体験である.それに現代のIT技術を組み合わせることで，「複数名で鑑賞できる」，「風景に新たな情報を付加できる」など，新たな需要を喚起できると考えられる.