環境努力で技術進歩の紙パだが値上げに出荷増でも石油高が収益圧迫

摘要

紙はその2000年近い歴史のなかで，当初から基本的コンセプトはまったく振れていない．つまり天然の植物の構成要素であるセルローズ繊維をとり出して，これを水に分散し網上でシート状に抄き上げ乾燥する．和紙も洋紙も変わらない．長い紙の歴史のなかで技術的な進歩はもっぱら天然の植物からセルローズ繊維をいかに効率的にとり出すか，そしてシート状のセルローズ繊維をいかに効率的に脱水乾燥するかに集中している．