日本包装学会物流環境の変化に対応する輸送包装: 高機能輸送包装と輸送環境の科学

摘要

日本包装学会は2月29日，日本包装技術協会協賛，日本接着学会等4機関後援の下，表記第69回シンポジウムを東京都品川区•きゅりあんで開催，以下5件を講演した.実輸送環境の計測事例―貨物輸送中の衝撃値(加速度)に関するデータベースの作成(日本海事検定協会/斎藤威志氏)；事故•災害防止が目的の公益目的事業は，船舶•トラック•鉄道•航空機等輸送モード別，貨物の単体•コンテナ輸送別に輸送中の発生衝撃値•加速度を一定期間にわたり計測•収集し，結果をデータベース化し公表.貨物輸送時輸送機材および貨物自身への損害防止のため，貨物の適切な積付け•固縛を要し，外力に対し梱包•包装も必要.ただ「輸送中に発生する衝撃値，加速度」を総合的に一覧でき信頼できる公表資料がなく本事業が有用.計測機器選定では，①トラック•鉄道•航空機で発生する衝撃値；主に周期1秒以下で発生する短周期の加速度•衝撃で数十Gも珍しくなく，事故発生時や悪路走行時まれに発生の傾向，②船舶の揺れで貨物に発生する加速度；主に数秒～十数秒の長周期加速度で1G超はまれだが，悪天候が続くと継続的に発生.陸上輸送で等価落下高さを測定，ボックス3種で平均22.35～25.13cm，最大58.48～91.42cm.鉄道輸送の走行中加速度例はZ軸上下±0.25G,Y軸左右±0.2G,X軸進向±0.02G，発進時それそれ±0.1G, 0.04G, 0.3G.