「多自然型川づくり」レビュー委員会の提言および「多自然川づくり基本指針」について

摘要

多自然型川づくりが始まって15年が経過し，治水機能と環境機能を調和させた川づくりが定着しつつある一方で，多自然型川づくりの中には，画一的な標準横断形で計画したり，河床や水際を単調にするなど課題の残る川づくりもまだ多く見られる。このため，国土交通省は平成17年9月に「多自然型川づくり」レビュー委員会を設置し，これまで4回の委員会を開催し，平成18年5月に，提言「多自然川づくりへの展開」をいただいた。ここでは，その提言の概要およびこの提言を受けて定められた「多自然川づくり基本指針」について紹介する。