「インフラファンド」を日本の改革の突破口に

摘要

「インフラファンド」が注目を集める。高度成長期に作られた道路や鉄橋，建物，浄水場，空港，鉄道などが更新期に入ることに加え，社会と経済の構造変化がこの新しい資金調達の手法を求めている。インフラファンドが注目される背景にはもちろん財政危機がある。先進国では税収が低迷する一方で社会保障費は増大し続ける。そこでインフラの投資や更新に年金などの民間資金から成るファンドを活用しようとなった。