街路樹の倒伏対策の手引き（第2版）の作成

摘要

街路樹は、植栽後から長期間経過したことにより大径木化•衰弱化が見られるものが増加し、台風等の強風時には一部に倒伏や落枝による交通障害等が発生しています。そのため、国土技術政策総合研究所（以下「国総研」という。）では、平成24年1月に「街路樹の倒伏対策の手引き」（国総研資料第669号）を作成し、街路樹管理に携わる技術者に対して、樹体の構造的な弱点を把握する診断方法と危険性を改善する措置方法を提案していました。しかし、街路樹の倒伏·落枝は依然として発生し続けており、平成27年3月に改正された「道路緑化技術基準」（国土交通省都市局長•道路局長通達）では、街路樹の安全点検の取組方針として、道路交通の支障となる樹木等の異状やそれに繋がる兆候に対し、新たに「道路巡回」における具体的な確認事項が示されました。