道路維持体制の人員配分手法と適用事例

摘要

近年，多くの土木官庁で大規模な人員削減が行われている．特に，比較的人数が多い維持管理業務に携nわる現業職員を削減対象とすることが多い．今後，行政改革に伴い業務執行体制の見直しが課題となる．nそのため，1) 官民分担の明確化（民間委託の拡大），2) 複数事務所間の適正な人員配分，3) 限られた職員nによる業務の効率化，4) 技術伝承，及び 5) わかりやすい対外説明などの理論的根拠が必要となっている．n本論文では，こうした課題のうち，道路の維持業務における人員配分手法について公共経営論，数理統n計，リスクマネジメント等をふまえて考察する．さらに，考察した手法の適用事例の報告を行う．