炭素ストック変化を考慮した森林資源のエネルギー活用による実質CO2削減効果の長期予測

摘要

日本国内の森林資源のエネルギー利用について化石燃料の消費削減に伴うCO2 削減効果だけでなく森n林や住宅における炭素ストック変化を考慮した実質のCO2 削減効果を2050 年まで推計した．その結果，nエネルギー用木材の植林と皆伐によって炭素ストック量は長期に渡って大幅に減少することが分かり，そnれら炭素ストック量の変化がCO2 削減効果へ与える影響を考慮することの重要性が示された．従来樹種nによるエネルギー用木材生産とそのバイオエタノール利用を行う場合は，実質のCO2 削減効果はマイナnスとなり長期的にCO2 排出源となった．一方，早生樹種の場合は，2025 年以降に実質のCO2 削減効果がn見込まれ，森林を保全しながらCO2 吸収源として活用するよりも効果があることが分かった