(一社)廃棄物資源循環学会島岡隆行•新会長に聞く: 学会の活性化に向けて5つの活動方針を示す

摘要

(—社)廃棄物資源循環学会は，さる5月の総会で，第14期の会長に九州大学大学院工学研究院環境社会部門の島岡隆行教授を選任した。島岡会長は，「学会を活性化させるための取組みを行いたいと考えている」と話し，①将来に向けた議論と求められる研究活動，②廃棄物資源循環学の体系化，③学会のアジアの廃棄物研究拠点化，④迅速な災害廃棄物支援体制の構築，⑤関連学会との連携強化を活動の柱をあげた。将来に向けた議論と求められる研究活動では，喫緊の課題への取組みや予防的な取組みを会員と議論する場を設ける。学会としての役割を議論し，活動•行動することで，学会を活性化していく。廃棄物資源循環学の体系化では，これまでに築き上げられてきた廃棄物資源循環学を成書としてとりまとめ，若い研究者や技術者のための道しるべとする。学会のアジアの廃棄物研究拠点化では，国際委員会を中心として，アジアでの研究活動が行われているが，学会として支援し，活動を定着させていく。また，迅速な災害廃棄物処理の支援体制の構築も進めていく。関連学会とは，積極的に連携し，学会を活性化していく。今後は，いろいろな組織との連携を進めるなど，具体的な成果に向けた行動を展開していく。本誌では，新たに廃棄物資源循環学会会長に就任した島岡教授に話を聞いた。