「素晴らしい施設に」

摘要

鹿沼市は，3月17日に環境クリーンセンターの基幹的設備改良工事完成内覧会を開催した。当日は，佐藤信鹿沼市長，横尾武男鹿沼市議会議長，鹿沼市環境審議会，検討委員会委員をはじめ開係者が出席した。佐藤市長は「本工事は約32億円をかけた大型事業で，本市の目玉事業として市民の皆様の関心は非常に高い。川崎重工業(株)の施工により，発電設備や省エネ機器が設置され，環境に配慮した素晴らしい施設に生まれ変わることができました」とあいさつ。「工事期間中には，焼却炉を完全に停止しなくてはならない期間が発生したために9月，10月の停止期間中は，おおむね毎日100t発生する燃やすごみの全量を多額の費用をかけ，県内他市や民間業者に処理委託することになりました。そのため，この期間をごみ減量化強化月間として，市民の皆様に積極的にご協力頂いた結果，ごみの量を604t減らすことができ，減量化率は13.4%にもなりました。この間，9月に関東東北豪雨が発生し，本市も甚大な被害を被ることとなりました。にもかかわらず工事の進涉には大きな影響を与えることなく，災害ごみの受入れに関しましても市民の皆様のご協力により，混乱することなく実施できた」と市民の協力に感謝した。さらに，「外観が大きく変わったものではありませんが，施設で使用する電力の一部を賄う仕組みを取り入れ，また有害物質排出をより抑え，さらに，二酸化炭素排出量を従来の施設に比べ20%以上削減することができる施設となりました。昨年9月の災害により，市民の皆様のご協力を頂ければ，ごみは大きく減量できることをあらためて実感させられました。今後も様々な取組みを通して生まれ変わったこの施設が，1日でも長く，健全に運転していけるよう皆様のご協力を賜りながら努力して参りたい」と結んだ。