第4回 最終処分技術: 廃棄物管理と最終処分技術 (その4)

摘要

副生塩は精製すると天然塩に近い組成に近づくために,ソーダ工業塩として使用することが可能である。しかし,ソーダ工業製品は幅広く様々な分野で使用されているため,特に食品分野で使用されることを想定した場合,副生塩の再利用にあたってはその発生源がごみ処理に伴うものであるため,どんなに精製しても人に直接触れるものや体内に入る可能性のあるものは感情的に受け入れに抵抗がある。さらに副生塩の発生量は焼却施設規模や最終処分場浸出水処理施設規模により異なるせ,1ヶ所あたりからの発生量が少なく,ソーダ工場までの輸送費が嵩み,経済的にも成立しない。そこでオンサイトでリサイクルが可能な次亜塩素酸ナトリウムを生成し,水処理滅菌剤として利用する方法がある。