環境放射能除染学会「県外最終技術開発戦略の在り方研究会」第二回成果報告: 最終処分実現に向けた技術合理性のあるシナリオと社会合意形成

摘要

環境省の「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略工程表」によると、2024年に県外最終処分の戦略目標が設定される。本来は最終処分までの全体を考慮したうえで議論されるべきであるが、様々な不確実性がある中で、戦略目標の方向性が、後の時代に、技術的にも社会的にも合理的とみなされるかどうか、必ずしも明らかではない。しかしながら、今後に向けて知の結集を図り、最終処分実現に向けた中長期的技術開発戦略を設定し、同時に社会的合意形成へのプロセスも同時に示していくことが重要である。