THE HERITAGE OF YAMAHA DESIGN

摘要

2012年にヤマハ発動機がデザイン本部を立ち上げ、それまでのデザイン開発体制を大きく方向転換したことは前回もお伝えした。それはモーターサイクルに関しても同様で、GKデザイングループの一員、GKダイナミックスと長年続いた協力体制を維持しながら、新しいデザインの挑戦をはじめている。GKは60年以上の歴史を持つ、我が国最大級の独立系デザイン会社で、キッコーマン卓上しょうゆ瓶、大阪万博会場サイン、JR成田エクスプレス用車両など、広範囲のデザインを手掛けている。その中でGKは第1号車YA-1以降、ヤマハの多くのスポーツバイクを描いてきた。気になるのは、どうやってデザインを進めているのかということ。ヤマハのデザイン本部製品デザィン部でデザイン企画のグループリーダーを務める安永稔之氏に伺った。