フェラーリvsコブラの時代

摘要

1950年代から'60年代にかけて、スポーツカー•レースの王者として圧倒的な強さを誇っていたのが、ご存知フェラーリ。なかでも、フロント•エンジンのコンペティション•モデルとして究極の存在が、この250GTOである。250一族に搭載されたS0HC3リッターのV12エンジンは、当初は200馬力ほどであったが、最終進化版たるこのGTOでは、300馬力までパワーアップしている。そんな最強のフェラーリに挑んだのが、これまたお馴染みのシェルビー•コブラ軍団だ。ィギリスのスポーツカー、ACのシャシーにフォード製の大排気量OHV•V8エンジンを組み合わせた、米英混血スポーッカー。260cu.in(42リツター)でスタートしたコブラが、遂にデイトナ•クーペによって打倒250GTOの野望を果たしたのは皆さんもよくご存知だろう。ちなみにロードスターの最終進化版たるこの427S/Cでは、その名の通り427cuin(7リツター)という、大排気量エンジンが採用されている。タルガ•フローリオからル•マンまで、当時、各地のスポーツカー•レースでバトルを繰り広げた最強のライバル同士を机上に並べ、あの時代に想いを馳せるのも、モデルカー趣味の醍醐味だ。